太陽電池式日照計は感部(受光部)に太陽電池素子としてシリコンフォトダイオードを用いています。
本器はWMO(世界気象機関)の規定に基づいて直達日射量0.12kW.m-2を20mV(DC)として出力する発信器です。
本器のベース板(4)に刻印されている"S"を南方向にしたとき(B)は東面(A)は西面、(C)は北面を向きます。(南緯圏では反対になります)
午前は主に(B)に東面の直射光が入射し(A)の西面には散乱光が入射します。
正午時は(B)の東面と(A)の西面に直射光と散乱光が同時に入射します。
午後は主に(A)の西面に直射光が入射し(B)の東面には散乱光が入射します。
(C)は散乱光のみ感知します。
ここで、(A)と(B)の受光素子感度がほぼ等しければ(A)+(B)-(C)は、晴天・曇天の判別値(しきい値)を定めることができます。
※文中の符号は図1の符号を表します
感知方式 | 太陽電池(シリコンフォトダイオード)3面配置 |
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日照時規定 | 出力電圧20mV(DC)/0.12KW・m-2(WMO値) |
精度 | 子午線に対し±10%以内 |
感知部保護 | 透明ガラスキャップ・防湿不活性ガス封入 |
出力調整器 | ポテンショメータ(コネクタ端子部に固定) |
読取計器のレンジ | ±200mV(DC) |
使用環境 | 全天候下連続使用。気温-20~+50℃ |
重量 | 約2kg(支持金具含む) |